今回の雪は降りました。とても降りました。昨年が全くと言っていいほど降り積もらなかっいたので、改めて雪が降る地域なんだと思いました(笑）敷地内の片付けも完了していなかったので、これから年内完了に向けて作業となります。

今回は石材の加工の一つ「ハツリ」を紹介します。「ハツリ」と言ってもその方法には多くありまして、今回は機械を使用した作業となります。

このようにして、金属製の先の尖った工具を使用して石の表面をハツって行きます。石材全体は一度全面を切って四角に加工をしてあります。その表面に工具を突き刺すように当てて削っていくと、表面が飛び散り石をハツった感じに仕上がります。

元々あった切って滑らかな面はこのように凸凹な面に仕上がります。直線のラインがわかると思いますが、その部分が工具が走った跡となります。

では、何故せっかく綺麗に仕上げた面をまた凸凹に仕上げるのかと言いますと、現在はまだ現場名は公表できませんが、文化財などの修復や復旧作業の際に、当時の様子を再現するには現在のように石を切って滑らかな仕上げにすると、綴じの状況とは異なる為、あえて当時の技巧を再現するためにこのように凸凹に仕上げます。

砂原　吉浩