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建築 建築石材の機械

2020年3月31日

石材を扱う工事の中に、建築石材があります。建築石材というのは、住宅の玄関の中や、玄関前のポーチの床に石を張ったり、大きなものであればビルの外壁に石を取り付けたりと、小さな面積から大きな面積の石張りまであります。また、それ以外にも、旅館などの浴室や、フロントの壁や床・受付カウンターなど様々な所に使われている石材の事を言います。

その石の種類は、墓石に使用される石材の種類を大きく上回ります。その中には、御影石や、皆様ご存じの大理石などがあります。墓石にも、建築に両方に使われる石材もあります。

今回ご紹介するのは「複合回転式ドラム丸鋸機」という機械です。通称「ドラム」と呼んでいます。この機械は、建築石材の加工を行うには欠かせない機械となります。工場に行って、この機会があるか無いかで、その工場が墓石工場なのか、建築工場なのかがわかります。

このように石を削る刃を水平にして、刃が熱で焼けないように水で冷やしながら石の厚みを削ります。

仕上がりはこのようになります。左側が厚みを削った部分となります。こうすることで、複数の石の厚みを全て揃えることが出来ます。この精度は1mm以下の制度を設定することが出来る優れものです。また石の角面のボロボロになるのも防いでくれます。

この機械のおかげで、仕上がり面がきれいに揃い、見栄えのいい仕上がりとなります。石は大きな機会出来る場合は、厚みの精度に誤差が生じます。そのために、最後の仕上げの段階で、見える部分の厚みを揃えるために、この機械が開発されました。

この機械は、厚みを決める以外にも様々な加工にも使用出来ます。そのため複合回転という名前がついているのでしょう。他の使用方法については、また別の機会にご紹介いたします。

砂原 吉浩