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美味焼 飛騨溶岩石 溶岩石を運搬

2020年6月30日

本格的な梅雨に入ったようで、雨の日が多くなってきました。湿度も高く、ムシムシした中での仕事が続きます。

先日は、梅雨の晴れ間を狙って溶岩石の運搬を行いました。今回も(株)大清さんにお願いをして、予定通りの運搬を完了してもらいました。

事前に石を選別しておいて、当日は石を積み込むだけにしてあります。今回はお決めのサイズを中心に積み込みをしてもらいました。

石を選ぶポイントはいくつかあります。それを基準に選ぶわけですが、実際には切ってみると予想外の石目だったり、とてもいいい材質だったりという事は少なくないです。

御影石の原石ですら、昔は博打だという事を聞いたことがあります。要するに、原石は切ってみないと分からない。だから原石を買うのは博打みたいなものだという事です。

実際に原石を切ったことのある石屋さんしか分からない事ですが、今よりももっと石材が貴重でな時代は、高いお金を払って購入しても使えないなどという事もありましたし、石種によりまるまる使用できる材料があったり、購入した2割程度しか使いえないなんてことがありました。

積み込み完了です。もう1台とで運搬をします。

貴重な山の恵である石材を、大切に加工していきたい思います。

以前、御影石の採石場(丁場)へお邪魔した際に、山の石屋さんが「石材店さんが近年は山に(石が採れる場所)に足を運んでくれない。とても寂しい事だ。」と語られたことがとても印象に残っています。

料理人やオーナーが、食材を市場や実際に船に乗ったり、畑に行ったりと自分の足で、その食材の素材を確かめに行動をしているのをテレビなどでよく見ることがあります。

それを見て思う事は、自分たち(石屋)も製造メーカーとして、材料の取れる場所に足を運び、どんな環境で石が採れているのか、また、どんな人たちが石を採っているのかを知る必要があると思います。ですから、全てとまでは言わなくても、自分が使う石であったりは出来る限りその現場(採石場)に足を運ぶことをしていきたいと思います。

砂原 吉浩