飛騨地方も、朝晩の冷え込む日が多くなりました。飛騨以外からお見えになるお客様や、営業の方たちからも、「飛騨は寒いですね」という言葉を聞くようになりました。
前回の骨室の件に触れましたが、納骨室の底の部分はどうなっているかご存じでしょうか。砂原石材では、納骨室の底にはきれいな赤土を敷き均します。岐阜の方へ行くと川砂が敷いてあることも見受けられます。地域によっての風習などもあるのでしょうか。また、石材店の施工によっての違いもあると思います。
この赤土の下はどうなっているのかと言いますと、そのまま地面に繫がっています。お墓の周囲には、お墓を支えるために基礎コンクリートを使用しますが、納骨室の底の部分にはコンクリートは使用しません。
納骨室の底が地面と繋がっている理由は、お骨を土に還すためと言われております。これは、火葬にする前には土葬という埋葬の仕方があり、その考え方から、土に還すという考え方があるのではないでしょうか。ですので、地面に埋めるという意味となるように、土を敷いて、地面と繋がった形となるように作られています。
近年は、火葬なので土葬とは異なりますが、土に還すという考え方はそのまま引き継がれているようです。ただし、以前のようにお骨を土の中に埋めることはほとんど無く、土の上にお骨意を撒くか、骨壺のまま納骨をするスタイルとなっています。よく、土に還るので、いずれお骨も土になるというお考えもあるようですが、土の上に撒く方法ですとお骨はそのままの状態で残っていきますので、土になる事はありません。
また、お墓の改修工事に伺うと納骨室に水が溜まり、まるでプールのようになっているケースもありました。お骨を取り出して見ると底の部分にコンクリートが施工してありました。納骨室の中は、土や周囲からの湿気が出てくることとと、ケースによっては雨水が流入することがあるので、常に水が溜まりやすくなっています。その事からも、納骨室の底の部分は、水はけを良くしておくことが必要となります。
砂原