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お墓 花づつまもり 1

2020年12月1日

いよいよ12月に入りました。師走ですね。師とは僧侶の意で「師(僧侶)が仏事で走り回る忙しさ」から来ている(諸説あるようです)と言われます。飛騨地方は雪が降り始めるため、その準備も踏まえて慌ただしさを感じる季節です。

最近は、11月頃の早い時期に庭の木々の雪囲いを行っている方も見えました。そんな雪囲いも、なんだか年々早くなっているようにも感じるのは気のせいでしょうか。

さて、砂原石材では雪害対策にもなる「花づつまもり」を取り扱っています。これはどのようなものかと言いますと、現在お墓にあるステンレス製の花筒の上に被せるフタとなります。

このような風景をお見かけになられたと事はありませんでしょうか?飛騨地方では冬の墓地ではよく見かける風景となります。これは、昔のお墓は単に石に穴を明けて、そこに花を立てていた状況でした。そうすると、冬にその穴に残った水が凍結をして膨張し、最終的には石を割ってしまう事が少なくありませんでした。

そのために、冬になると写真のように花立部分に覆いを被せて水が穴に残らないようにしています。

冬を迎える墓地に仕事で行くたびに、お墓を守る人たちが、特に年配の方たちが寒い中お墓を心配して、この覆い作業をしている姿を見かけました。寒い中をこのような心配をして作業をしたり、雪解けまでの心配をすることなく春を迎えることは出来ないかと考えました。

なるべく費用を抑えて、だれでも簡単に扱えるもので、長年使用できるものはないかと探しました。市販のもので代用できるものはないかとも探しましたが、良いものは見つかりませんでした。そこで考えました。なければ作るればいい。

砂原 吉浩