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ブログ 石材加工機械のメンテンナンス

2022年1月11日

仕事始めより、いよいよ本格的な仕事のペースとなります。砂原石材では、毎年、年末年始にかけて工場内の機械のメンテナンスを、自分たちの手で行っています。1年間頑張ってくくれた機械たちの汚れを落とし、油をさしていきます。

出来るだけ部材を取り外して、細部にまで積もったり入り込んでいる石粉を、高圧洗浄機を使用して洗い落とします。石を切る際に出る石粉は目に見えにくい本当に細かいものもあるので、機械のシリンダーの部分や、動きのある部分、電気回路などの、機械の金属部分の隙間に入ると摩耗につながり、金属部分が通常の状態よりすり減っていくスピードが速くなったり、ガタツキが出ます。電気回路に入ると、接触不良を引き起こす原因にもなりますので、この洗浄作業は、とても重要になります。

機械のきれいに洗浄したら、動きのある部分にグリスを塗ったり、オイルを着けたりと、これも動きがある部分の円滑な動きをさせるために行います。毎日の使用時にもオイルさしなどは行いますが、油の中に細かい石粉が入り込んでいるので、機械にとっては故障の原因にもなります。なるべく早めの取り除きと、新しいグリス・オイルの交換を心がけています。自動車のオイル交換と同じで、日々の気遣いで機械の使用年数にも大きな影響の出る作業となります。

きれいに洗浄した部分の仕上げも、最後まで手を抜きません。これは。50インチ石材切削機械(厚み50センチ程度の石材を切ることが出来る器械です。)の、石を乗せるテーブルとなります。このテーブルの表面は非常に大切で、この表面がデコボコだと石を切る時に、安定した切削ができません。表面にできた傷なども丁寧に直して、仕上げは、きれいに塗装をして表面を保護します。

このような作業は、自分たちの手で行うことで、機械への愛着も湧きますし、分解・組み立てを行うことで機械の構造も理解できて、いざ故障などがあった場合でもその部分の特定ができるなど、良いことがたくさんあります。

電気回路部分については、電子制御版のある機械もありますので、電気屋さんや機械メーカさんのお力も借りますが、日々自分たちのかかわる作業の機械ですので、機械を導入し始めた頃よりの、砂原石材の伝統作業でもあり、今後も続けていきたいと思います。

砂原 吉浩