石材加工といっても、大きな石材の加工から、小さなものまで。また、使用する機会も大きなものから、人の手を使うものまでと幅広くあります。今回は、少し大きな製品の加工の様子をお伝えします。
現在加工を進めているのは、地元の神社の灯籠の笠石です。今まで使われていたのがコンクリート製なので、風化により破損をしてしまい新しく石材で作り直すことになりました。石材に黒い曲線が書いてあるのがお分かりでしょうか。この線は、実際に使用してある笠石の形をそのまま石に書いてあります。このようにして、数字では表しづらい形などは、実際の形を型取りしてその形に合わせて加工をしていきます。
このように今日曲線に合わせて細かく切り込みを入れていきます。こうすることで、弥陀なく荒加工が出来ます。手間の掛かる工程ではありますが、この作業を省くと、後々加工が逆に手間の掛かることになります。石材はそれぞれに素材の特徴があるので、それに合わせた加工に仕方や、気配りが必要となります。無理やり割ったりしても。思うような加工が出来ません。
丁寧に丁寧に加工を進める必要があります。時に加工工程の中に、荒々しい作業に見えることもあるケースもありますが、そこには経験と石の特徴を生かした計算されたものがあります。今回の石材は、地元産の石材で、御影石とは違い軟石といわれる、柔らかい性質の石材となります。これは、現在建っている灯籠の石材に合わせた材質という事で使用を決めました。
また、この作業工程はご紹介をしていきたいと思います。
この作業工程はまた追ってご紹介をいたします。
砂原 吉浩