石積みが完成して、いよいよ外柵工事となります。外柵とは、お墓の周囲を囲う石の垣や、お墓が建つ地面との間にある広い台座のようなものになります。言葉での表演が難しいのは、これが外柵という定義みたいなものがなく、以前では石積みのようなものも外柵という位置づけになりますし、区画の仕切りの石の枠のような簡単なものも外柵となります。
今回の外柵はこのような形で、外側になる面はすべて磨いてあります。磨くことで汚れをつきにくくする効果があります。よく、墓地などで隣の外柵は汚れていないが、うちのばかり汚れるというご相談を受けますが、お互いに御影石の場合、これは石が磨かれているかそうでないかという事が少なくありません。もし御影石で作って有れば、磨き直すことはは可能ですので、諦めないでください。
新しい納骨室を作ります。納骨室はカロートとも呼びます。この上にお墓を建てます。コンクリートで作る地域や石材店も見えますが、当社では御影石で作ります。納骨室の底は、きれいな赤土を敷きます。この底の部分は、コンクリートをしないで地面とつながるようにしてあります。お骨が土にかえるようにという意味で、そのようにしてあります。まれに、コンクリートを床面に施工してあるお墓を見かけますが、水が納骨室に溜まる事にもなりますのでお勧めは出来ません。
この納骨室の周囲にはコンクリートで固めますが、これはこのまま墓石の基礎を兼ねますので強固にしておく必要があります。お墓づくりでは、重要な部分の一つでもあります。また、コンクリートを納骨室の石板よりも少し低くしてあるのでは、雨水が納骨室に入り込まないようにしてあるためです。納骨室に、水が入る事を避けたい方は多いです。
砂原 吉浩