新着情報NEWS INFORMATION

美味焼 飛騨溶岩石 溶岩プレート その5

2020年5月26日

研磨作業となります。普段は、この機械で石を磨きます。このようにして、砥石(オレンジ色の部分)を回転させて石を磨きます。このあとは、いよいよ手作業での加工です。「楽」は加工がないので、角の面取りのみとなります。「優」は四方に溝を入れて油落ちを防げるように加工しています。

画像を比べていただくとよくわかると思います。溝があると油垂れには安心できると思います。溶岩石は油を吸収してくれますが、使用頻度にもより、また、肉の脂の量にもよりますが、溝があることで油を溜める効果があると思います。

「彩」です。加工としては一番手間がかかります。すべて手作業での加工となりますので、この全体への流れる勾配を職人の手で作り出します。

加工を側面から見ますと、このようにして中央より全体に流れるように彫り下げてあります。(意匠登録出願中です)

仕上げは、角を面取りをします。角欠け防止とお客様のけがを防ぐためとなります。面取りは幅を広めに取ります。御影石の場合、1~2mmが糸面といって、通常の面取りとなります。溶岩石は石がやわらかいので角がボロつきやすいのと、お客さが直接触れるものですから指先にけがをされないように、あえて広めの面取りで仕上げてあります。

加工が完了した後は、高圧洗浄機で洗浄して、乾燥をさせ、その後コンプレッサーを使用してのエアー(強い空気の圧力)での吹付で最終的な細かいホコリや石の粉を吹き飛ばして完成となります。

ここまでが、溶岩プレート美味焼の出荷までの流れでした。うまく伝わったか心配ですが、全体の工程はお分かりいただけたのではと思います。お客様からも、直接のご質問や、ご要望・お問い合わせなどを頂くようになり、とても嬉しく思っております。出来るだけお客様のご要望にはお答えしていきたいと思っております。石は自然の作り出した素材です。人工的に作られたたものとは違い、石目が不揃いであったり、石の中に色々な鉱物が混じったりと、難しいのが現実です。その中での作業となりますので、そのような点も自然の素材の良さだであるとお楽しみいただければ幸いです。

砂原 吉浩