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お墓 新規のお墓建立工事 その4

2020年6月10日

外柵工事が完了したら、いよいよお墓の設置作業となります。おなじみのカニクレーンの登場です。この機械があると、このように一人でもお墓の設置作業が可能となります。

今回はの和型8寸3段とイサイズのお墓となります。和型とは、皆さんが良く見かけるお墓のイメージそのものの、文字の彫ってある部分が細長いお墓のことです。昔からある日本の伝統的な形です。

8寸(約24cm)とは、お墓の文字の彫ってる部分の横幅の寸法の事です。8寸以外には、9寸(約27cm))・1尺(約30cm)などがり、このサイズ表記は全国共通です。これにより、お墓の基本的なサイズを表しています。3段とは、文字の彫ってある部分の下に、台がいくつあるかを表しています。今回は、台が3段あるの8寸3段のお墓と呼びます。

一番下の台は、四ッ組石と言って4枚の石を組み合わせたものや、1枚で作られたものなどがありますが、どれも台1個と数えます。2段や4段というお墓もあります。宗教・宗派によるこの段数の決まりはありません。また、一番下の中央部分に納骨スペースを作り、そこに納骨をするケースもあります。近辺では、岐阜や名古屋周辺がこのような形での納骨をするケースが多く見られます。

完成です。墓石の石は「M10]というインド産出の石材となります。非常に硬質で、光沢もあり人気の高い石種いです。区画内は、今後草が生えてこないように石張り仕様に仕上げてあります。また表面も、滑らないようにノンスリップ加工をしてあり、雨の日のお参りも安心です。

参道も土を掘り出して、防草シートを敷き詰めました。この上に細かい砂利を敷き詰めて仕上げます。表面からの見た目は、このような施工がしてあるようには見えませんが、長い年月を経ますと、施工してあるかどうかの差が出てきます。

こんなところも、実は非常に大切な所で、良い石を使用するとか、しっかりとした施工をするとかは、工事の上では当然のことで、お引渡しが済んだ後のメンテナンスは、基本お客様がされるわけで、草取り作業の有る無しはとても大切なことと言えます。草取りとはいえ、日材の照り付ける中の草取りは、大変な作業となります。

墓地により、コンクリートを施工するケースもありますが、今回は共有地である為、勝手にコンクリートの施工が出来ない為に、このような方法をとりました。墓地では、勝手な施工をされているケースも少なくありません。しかし、その施工がお客様に迷惑をお掛けすることになってはいけませんので、墓地の規定や状況により、さまざまな方法を考え出します。

砂原 吉浩