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建築 神社の祓所玉垣工事

2020年6月12日

いよいよ飛騨地方も梅雨入りをしました。最近は30度を超える猛暑と言っていいほどの気温が上がり、現場の仕事も大変だったと思います。やはり雨が降るとひんやりとして、過ごしやすさを感じます。雨が続くと、現場作業も捗らず、工程の組み直しなど調整の続く日々となります。

今回の工事は、神社の玉垣工事となります。祓所(はらいしょ/はらえど)の玉垣工事です。神社の境内の中に、このように石が設置してあったり、飛騨地方では「しょうごい」という木が植えてある場所がその場所という神社が多いです。「しょうごい」=正五位=「そよご」とうことで、一般的には「そよご」と呼ばれている木という事です。

祓戸の起源は古事記の神代の巻にあり、神職の方が、身を清める場所だそうです。「お祓い」をする場所というところから「祓い所」と呼ばれるようになったそうです。「祓所」には通常「祓戸大神(はらえどのおおかみ」様がお宿とりになられているという事です。

事前に設置してある石を基準に、周囲を掘削(土を掘って取り除く)作業を行い、転圧作業(機械を使って地面を叩き締める)を行いました。土質によって作業内容を変える事もありますが、今回の土質はしっかり締め固まる土でしたので、良い仕上りとなりました。

木製の板でコンクリートの基礎の形を作ります。中には鉄筋を組んで、基礎の強度を上げます。基礎もきれいに仕上がりました。

玉垣(たまがき)を設置して完成です。今回は、柱と柱をステンレスパイプでつなぐ施工になります。柱に上に笠石を乗せる施工方法もありますが、この形もシンプルでいいですね。

玉垣とは、神社や神域の周囲にめぐらされている垣の事をそう呼びます。瑞垣(みずがき)とも呼ぶそうです。神域という言葉がそのまま伝わる姿です。

砂原 吉浩