梅雨入りをしましたが、暑い日が続きます。こんな時は、梅雨後半に大雨といった事も多いです。仕事も、晴れが続く時に、どれだけ現場が進められるかが大切となります。毎日天気予報の確認は必要です。それこそ、1日に2度3度の明日以降の天気の移り変わりを見ます。
記念碑というと、どのようなものを思い浮かべられますでしょうか?学校とか、事業の完成碑や、町のシンボルなど様々な形式での記念碑があります。以前は、何か事業が行われると記念碑が作られていました。
この飛騨では、記念碑を建てる場合地元産の石材を基本的に使用するケースが多いです。山石(山を掘って出てくる表面が茶系色の石)や、川石(河川などにある角が取れて丸い石)などに文字を彫って建てる形です。もちろん、このような石材はいくら良い形の石があったとしても、無断で採ってくることは出来ません。
この石は、飛騨では有名な「松倉石」という石です。表面は茶系のどちらかというと土色のような感じで、手で触れるとざらざらした感触がります。表面はこのような色でも、ほんの数センチほど内側に入ったところは青く硬い部分となります。画像からも、表面と文字の彫ってるある部分の違いが分かると思います。
このような大きな石の文字彫は、工具を使用はしますが基本的に手彫り作業となります。手持ちで扱える工具を使用して、根気に一文字一文字を仕上げていきます。墓石の文字彫り作業とは異なります。このような文字彫が出来る石工さんも、今では少なくなりました。
今回はお施主様がご自分のお仕事を長年やってこられて、ご自分の仕事場にその記念にとお建てになられました。お庭に関するお仕事をされていたので、すごく経験豊富で、いろんなことを教えて頂きました。お人柄もとても優しく、何度も会社まで足を運んでくださり、お仕事以外のお話も語って下さり楽しい時間となりました。
この度は、ありがとうございました。
砂原 吉浩