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お墓 お墓のメンテナンス1

2020年9月6日

大型の台風がやってきました。超大型台風という事で、緊張感も走りましたが、本日中には抜けていきました。この飛騨地方も、直撃という事ではありませんでしたが、強風もあり、急激な雨ありと台風の通過を体感するに十分な状況でした。

今回は、お墓のメンテナンス工事です。現在のお墓をそのままに、今後もお墓参りが気持ち安らかにできるように、改善していきます。

墓石の竿石の部分に、歴代のお亡くなりになられた先祖のお名前を彫ります。竿石とは、墓石の中で「南無阿弥陀佛」や「〇〇家之墓」などが彫ってある部分の石の事をそう呼びます。また、この竿石に先祖の法名(戒名)を彫ることがあります。今回も、以前彫ってある先祖の後に追加して彫ります。このことを追字(ついじ)と呼びます。

このようにして、普段は文字彫りを工場内で行いますが、さまざまな諸条件(場所や彫る石材など)によりこのようにして、現地に移動式の字彫り機械を持ち込んでの字彫り作業を行う事もあります。

お墓の周囲に、このような細長い石を見かけることがあると思います。これは、延石(のべいし)や葛石(かずらいし)・コ―ピンなどと呼ばれる部材です。地域や、石材店によりこの呼び名に違いがあります。

今回は、この石がズレていたので取外し、再度ステンレス製の金具を使用して固定をしました。以前は、このような固定用の金具もなく、ただコンクリートで固定してあるだけでしたので、場合によってはずれが生じるケースも少なくありません。

今回は、今後の汚れ防止の意味を含めて、石を工場に持ち帰り本磨きをしてきました。現在使用されていた石は御影石が使用してあり、このように磨き仕上げをすることが出来ました。よく、紫色の滑っとした汚れが着くことがありますが、それは、石が磨いていない為に、表面の小さな凹凸に汚れが付着しやすいため、年数が経つと汚れが重なり合い、紫色のようになっていきます。

これを石を磨くことで防いでいきます。石を磨くことは、豪華さを表現する事だけでなく、このような実用的な効果もあります。

砂原 吉浩